インディーズ歴20年にして社長になりました。

遅ばせながら明けましておめでとうございます。

 

昨年は近年稀に見るほどライブ活動の本数が少ない一年でした。

 

私事ですが、昨年末に会社を設立しました。

 

自分が手掛けている事業、そして音楽活動を飛躍させるためです。

 

これまで個人でもずっとやってきたことなので大きな変化があるわけではありませんが、企業間取引などこれまで実現できなかったことに取り組むためにもこの方法を選択しました。

 

会社を作ったいきさつというか、さまざまな事業を展開する理由。
それはやはり『お金』の問題でしょう。
『お金』というワードを出すと拒否反応を示される人もいるとは思います。
「『お金』じゃなくて努力や才能じゃないの?」そう思われる方がいるのも理解しています。
ではなぜ、わざわざこの言葉を持ち出したのか。
お金を掛けなくても良い作品は作れるというのは承知しています。実際、低予算での活動でしたが、メンバーの創意工夫により素晴らしい作品を残せたバンドもありました。
現在はデジタル隆盛の時代ですが、20年以上活動している自分は時代の変遷とともにさまざまな創意工夫を見てきました。
今考えたらめちゃくちゃだなと思うこともたくさんあります(笑)
これはそのうちどこかで公開します。

ただ、自分が考える『お金』は資本であり、それも武器の一つだと思っています。
作品を映像や音源に残す時に、有能なクリエイターやエンジニアの力を借りたい、そんな時に資本は必ず必要になります。
彼らの貴重な時間とワーキングメモリーを拝借する対価として報酬は絶対に不可欠です。
クリエイターとお金の問題は昔から存在します。
ー無料奉仕、ボランティアが心意気として称賛されるのかー
それには異論を唱えたいと思います。
命の時間を時間を削っている人に、その対価を与えないことは残酷な行為だと自分は考えています。
話は戻りますが、今まで行ってきたバンド活動では、しっかりと音楽と向き合って、その時常に最高と言える作品を作ってきたつもりです。
しかし、商業ベースで考えた時にそれが成功とは言えないことも多かったです。
予算や採算という問題にも何度もぶつかり、プロモーションや制作にお金を使えないこともありました。
いつも全力で仕事に取り組んでくれたバンドスタッフやずっとずっと応援してくれたファンの皆様の期待に応えられず、その活動に終止符を打ったバンドもありました。
そういった問題を一つ一つ解決しながら前に進むために自分は会社を作るという選択肢を選びました。
資本主義の社会にいる以上避けられない現実として受け止めて、そこにアーティストととしての表現の自由を実現したいと思っています。
時代のせいにしたりするのは、あまりに創意工夫が無いと思っています。
時代や業界や周りの人たちを変えるのは大変な作業ですが、自分自身を変えるのは自分でできることです。
ずいぶん堅苦しい文章になった気がしますが、要するにこれからもっと自由に活動していきますという決意表明です。
ぜひ楽しみにしていてください。