2017年10月09日
「-照準はdessinされたアイツの影-」
各公演ご来場いただきありがとうございました。
このツアーはどの公演も新鮮な気持ちで参加してもらうために、あえてツアー中にライブ映像の公開は控えました。
インストアイベントやライブを重ねるごとにピサロとchariots両バンドの一体感が高まっていくのを感じてもらえましたか?
深く絡めば絡むほどお互いを知ることができて本当に意味のあるツアーでした。
2017年10月10日
この日、chariotsからギタリストKAZの脱退が発表されました。
この件について触れないわけにはいかないので、ここに記します。
ずっと応援してくれた方には拭いきれない何かがあるとは思いますが、本人の声を聞くことができない現状であり、欠席裁判のような結末であり、何も語れなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。
決して明るくはない未来の話、後ろ向きな話をするのは、自分の中でのエンターテイメントの理想の形から外れているので多くを語っていませんが、苦しい気持ちであることは間違いないです。
「-照準はdessinされたアイツの影-」ツアーもギタリスト不在のまま敢行することを選択し、ギターのサウンドデータを用意することにツアーが始まるギリギリまで奔走しました。
いつもchariotsのレコーディングを担当してくれているエンジニアさんにも無理を承知でお願いして、ギリギリのスケジュールの中、深夜までかけて作業を行ってもらいました。
メンバー以外の様々な制作チームによってバンドは成り立っていることを痛感させられました。
感謝の気持ちと尊敬の念でいっぱいです。
自分はいつも、「今」最も素晴らしい状態であることをモットーにしていますし、過去のどのライブよりもその日のその時のリアルタイムが最高であることを目指しています。
chariotsというバンドが3人であるという状態であっても、それすら斬新だと思ってもらえるくらい素晴らしいライブをしなければならないというプレッシャーを感じながら臨みました。
たとえメンバーが足りないという状況であっても、見ている人に物足りなさを感じさせてしまったら終わりだと思っていました。
個人的に本当に並々ならぬ緊張感のあるツアーでした。
正直なところ、久しぶりにツアーがきついと本気で思いました。
メンバーが不在だから大目に見てくださいとも思わないですし、一つのバンドとして評価してもらえればと思います。
確かに物理的に不可能なこともありますが、しばらくはこの状態で活動することになりますし、消化試合には絶対にしません。
ツアー中に飛び入りでライブに参加してくれたピサロギター隊が本当に素晴らしかったので、ギタリストの必要性はもちろん感じてますが・・・。
あの二人かっこいいよ、マジで。
美景